【旅行】ドンチッチのことしか知らない国 スロベニア・リュブリャナ

旅行

オーストリアの冬が本腰を入れ始め、1日の最高気温が0℃を下回る日が続いています。

今回は現在の季節と真逆な内容で恐縮ですが、前回に引き続き夏休み旅行の記事です。

舞台はスロベニアの首都、リュブリャナ(Ljubljana)

馴染みが全くと言っていいほど無い国だったので、未知なものに触れるワクワク感を抱きながらの旅です。

そもそもスロベニアってどんな国なんだろう。

今年の夏に開催されたバスケワールドカップの前に強化試合で日本と対戦した国という認識。
あとはルカ・ドンチッチが暴れてた。

スロベニアの概要を軽くまとめるとこんな感じ。

~スロベニアの概要~
人口:約210万人(新潟県と同じくらい)
面積:20,273㎢(四国と同じくらい)

通貨:ユーロ
公用語:スロベニア語(“ありがとう” は ”Hvala / フヴァ―ラ”)
隣接国:オーストリア、ハンガリー、クロアチア、イタリア
その他:1991年に戦争を経てユーゴスラビアから独立

リュブリャナはスロベニアのほぼ中央に位置する、国の首都かつ最大の都市です。

~リュブリャナの概要~
人口:約28万人(目黒区と同じぐらい)
面積:163.8㎢(八王子市より少し小さいぐらい)
その他:ルカ・ドンチッチの出身地

一国の首都が東京の多摩地域の一自治体より少し小さいぐらいで、目黒区とだいたい同じ人口規模だと考えると、スロベニアがどれだけ落ち着いた国か想像できると思います。

リュブリャナに11時頃に到着して、昼飯へ直行しました。

バスの遅延でタイムスケジュールが崩れたのと、混んでいる時間帯にレストランに行くのが嫌だったからです。

事前に調べておいたスロベニア料理を扱う”Sokol”というお店。

さすがに12時も回っていない時間だったので、客は私一人でした。

異国感をビシビシ感じられる内装。好き。

最もスロベニア感を味わえるものを探し、メインディッシュ欄の最初にある、しかもスロベニアの旗が刺さっている ”Kmečki krožnik” に決めました。
”農民プレート”という意味らしいです。

農家さんが肉体労働の前に気合を入れるために食べる料理だとか。
美味しいかどうかは置いといて、面白そう。
あとは適当なサラダとジンジャーエールを頼みました。

10分ほど待って農民プレートが運ばれてきました。

白と黒のソーセージ、ローストされた豚肉、カリカリに挙げられた鶏肉っぽいやつ、そして付け合わせにマッシュポテトとザウアークラウト。

白ソーセージは安定の味。この見た目で不味かったことは一度もない。

黒いソーセージは穀物らしきものが入っていましたが、それ以外の内容物はよくわかりません。
黒ソーセージといえば血を固めて作ったものというイメージがありますが、鉄っぽい味はしません。
一口ごとにクセになるような、今まで経験したことのない不思議な味でした。

ロースト豚は適度な脂身と肉々しさ満載のうまうま肉でしたが、マッシュポテトとザウアークラウトに協力してもらわないと食べられないぐらい塩味が強かったです。

農家さんの気合飯だけあって、何かしらを耕したくなる料理でした。満足。

ひそかに楽しみにしていたスロベニア国旗が黒いソーセージに刺さっていなかったことだけが残念。

胃袋に肉を放り込んだところで、リュブリャナ観光スタートです。

リュブリャナの中心を流れるリュブリャニツァ川に架かる橋の一つ。

橋の四隅に鎮座する竜はリュブリャナのシンボルになっていて、市章にも描かれています。

子どものころ、家族旅行の際に旅行先の特産でも何でもないドラゴンのキーホルダーを土産屋で買ってくれと親に激しく懇願した記憶がありありとよみがえってくる場所でした。

同じくリュブリャニツァ川に架かる橋の一つで、新市街と旧市街を結んでいます。

画像からは非常に分かりにくいですが、めちゃくちゃ狭い間隔に3本の橋が架かっています。
1800年代に真ん中の橋が建設され、1930年代に歩行者用の橋が両端に造られたそうです。

ここでアフリカ系の女性観光客に橋と一緒に写真を撮ってくれと頼まれて、自分でもどうしてそうなったのか全くわからないんですけど、拒否してしまいました。

悲しみがひしひしと伝わる彼女の微笑みを見ていられなかったので、足早にその場を離れました。

またまたリュブリャニツァ川に架かる橋。

近くに肉屋があるからという理由で名づけられた橋だそう。

海外によくある、橋に男女(男女以外でも)が永遠の愛だかなんだかの象徴として南京錠を掛けるやつです。

あいにく私は南京錠を掛ける予定は無かったので、誰かと一緒に見たいと思わせるような景観美を楽しみました。

小高い丘の頂上にドンとそびえるリュブリャナ城。

三本の橋の写真に写っているのもリュブリャナ城です。

市街地から歩いて頂上まで行くこともできますが、結構な勾配の坂を上ることになります。
有料ですが頂上に直接行けるケーブルカーが運航しています。

お城内部では、昔使用されていた監獄や大砲などの展示品を無料で鑑賞できます。
リュブリャナの街を一望できる展望台は有料。

果物、野菜、衣服などの出店が立ち並ぶ市場。

牛乳の自動販売機もあり、現地の人らしき女性がお金を入れたのに牛乳が出てこなくてめちゃくちゃ怒ってました。

ピンクの外壁の教会が一際目立つ広場。

若い子たちがたむろしていたり、旅行ツアーの団体さんがワイワイしていました。

私はこの広場にあったすごく人相の悪いおばさまが営む屋台で、すごく体に悪そうな肉の塊とクタクタの野菜をパンで挟んだやつを夕食代わりに頂きました。

パンと肉の種類を選んだ後に好みのクタクタ野菜を選択するシステムだったんですけど、おばさまが何を言ってるのか全くわからなかったので、何か言われるごとに首を縦に振っていたらこれが来ました。

肉の旨みをかき消さんばかりのケチャとマヨとマスタードのやんちゃな味がしたやつでした。

一日中歩き回ってだいぶ疲れたので、旅行の最後はカフェでゆっくりしました。

カフェラテとスロベニアの郷土料理、シュトゥルクリ(Štruklji)を注文。

シュトゥルクリはしょっぱいものもあれば、デザートとして食べる甘いものもあるみたいで、私はデザート化したもの(バニラ味)を食べてみました。

美味すぎ。

冗談抜きで過去最高のスイーツ。

これまで常に私の中でトップオブスイーツの座に君臨していた船橋屋のくず餅をぶち抜く美味さ。

元祖くず餅 船橋屋 創業文化二年 日本における発酵くず餅発祥の店
船橋屋のくず餅は江戸から伝わる元祖発酵和菓子です。元祖くず餅船橋屋は江戸文化二年(1805年)に亀戸天神参道に創業した発酵和菓子「くず餅・あんみつ」の老舗です。くずもち一筋215年。JR東日本お土産グランプリ受賞の東京くず餅をご堪能ください。

クレープがロール状にまとめられたような、ほのかに温かく、そしてもっちり柔らかい生地。
口に入れた瞬間に広がる豊潤なバニラの香り。

一口ごとにシュトゥルクリとのお別れに近づくのが悲しい。
もう一度リュブリャナに来る機会があれば、シュトゥルクリへの愛を誓う南京錠を橋に掛けたい。
それぐらい美味しかったです。


リュブリャナは見るものがそこそこありながら全てコンパクトにまとまっていて、徒歩で観光しやすいなぁという印象でした。

夏真っ盛りシーズンだったので半袖でも汗ばむ気温でしたが、気軽に避暑できるカフェもたくさんあったり、街を流れる川で涼を感じられたり、すごく居心地の良い街。

前回のウディネに比べたら観光客は多いけど、そんなにごちゃごちゃしていないのも良い。好き。


~費用~
 ・交通費(長距離バス)
   往復 33.98€
 ・食費
   昼食 30€
   夕食 9€
   カフェ 7€
 計 79.98€(約12,636円 ※当日レート158円/€)

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