前回は”オーストリアってどんな国なんだ?”という疑問をもとに、私自身の勉強も兼ねて、ネットで調べたことをまとめてみました。
今回は私がこれまで暮らしてみて感じたことや経験を踏まえ、3のトピックに焦点を絞り、”たぶんこんな国”を皆さんにお伝えできたらと思います。
物価(食費)
海外へ行くにあたって、”現地の物価”は気になるポイントの1つかと思います。
食費・居住費・通信費・交通費など、比較対象は数多くあると思いますが、今回はスーパーで販売されている食品類で比較したいと思います。
項目については、私が日常的に購入しているもの(酒を除く)にしています。
価格の引用先は、
オーストリア…私がいつも買い物をしているHoferというスーパー
日本…「価格の推移を見るサイト おねだんノート」(https://onedannote.com/)
となっています。
比較方法は、
- 日本円を現在のユーロ(159円/€)に換金した場合の価格
- 日本とオーストリアそれぞれで得た所得に対する価格の割合
としました。
表でまとめてみたので、以下をご覧ください。
※今回の比較は必ずしも対等な条件で比較したものにはなっていないので、話半分で読んでください。
日本円をユーロに換金した場合の比較
(※)表記の簡略化のため、オーストリアは”墺”と表記しています。
こんな結果になりました。
比較する前まで、私自身はオーストリアの物価の方が高いと思っていました。
しかし、今回の比較ではどうやらオーストリアの方が全体的に安いようです。
ちなみに、一応お米の比較もしてみましたが、品質というか何というか。
日本のお米とは全く別物だと考えてください。
細長くてパサパサした米です。
対等な比較にはなっていないですが、日常的に手に入るお米ということで勘弁してください。
特に日本と比べて安価なものは、じゃがいもとパスタでした。
これは感覚的になんとなくそうだろうな、という感じ。
ビールに関しては知識が皆無なので、現地の人がよく飲んでいる銘柄(Gösser)と日本のアサヒドライの比較です。
また、オーストリアの1本は500mlだったので、日本で一般的なサイズの1本350mlに換算した価格にしています。
日本とオーストリアで得た所得に対する価格
さらにオーストリアの方が物価が安いという結果になりました。
今回は、私がオーストリアで1ヶ月働いて得た所得(2,000ユーロ=318,000円)と、日本で公務員として働いていたときの1ヶ月の所得(180,000円)を比較に用いています。
両国の平均収入で比較する方法もありますが、私の経験則に基づいた比較をしたかったので、あえて私自身が労働で得た金額を使用しました。
この結果を踏まえて、皆さんはどう思いましたか?
私はなんだか悲しくなってきました。
日本全国平均のレギュラーガソリン価格が180円/Lになっている、とニュースで知りました。
帰国する頃にはどうなっているんだろう。
悲しくなってきました。
日曜日・祝日
私はドイツで既に経験していましたが、やっぱり最初はこちらの”休日の何も無さ”には面喰いました。
というのも、オーストリアでは日曜日と祝日は一部の例外を除いて(レストラン、ガソリンスタンド等)、ほとんどのお店が営業していません。
スーパー、美容院、スポーツ用品店などはもちろん、私が住んでいる地域では大型ショッピングモールすら閉まっています。
法律で日曜日と祝日は休息日だよと定められていて、その背景には宗教的な文化と労働者の権利保護が関わっているそうです。
労働者の権利保護という点でいうと、終業後の時間も重要視されています。
なので、例えばスーパーの営業時間がめちゃくちゃ早く設定されています。
私がいつも買い物をしているところでは朝7時半に開店して、平日は19時、土曜日は18時に閉まります。役場に至っては月・水・金曜日は正午には終わり、火・木曜日が16時に終了。
「働くときはしっかり働いて、休むときはしっかり休む」を徹底しているように感じます。
トイレ
温水洗浄便座
有名な話だと思うんですけど、温水洗浄便座(TOTOのワォシュレット等)は海外ではほとんど使用されていません。
温水洗浄便座を使わない方は「何を言ってんだお前は?そんなもん必要ないだろ。」と言うかもしれません。
しかし、物心ついた頃からお尻とシャワーがセットの人生を歩んできた私にとっては非常に重要なことなんです。
幼少期から水で甘やかしてきたお尻というのは、乾いたトイレットペーパーに対する防御力が皆無です。
汚い話で恐縮ですが、お尻がキレイになるまで手こずる試合が週に何回かあるんですけど、その度に軽い出血をしています。
キレイになるのが先か、出血するのが先かを争う辛さ、わかる方いますか?
出血したら、それ以上お尻に無理をさせることはできないので、試合を放棄しています。
多少の汚さを受け入れる心の広さって大事ですよね。
友人関係とか、パートナーに対してもそう。
そういうことです。
外出時のトイレ
オーストリアで外出するときは気を付けてください。
公衆トイレの数が日本に比べて非常に少ないです。
日本では小さな公園ですら設置されている場合があると思いますが、こちらでは比較的大きな公園でも設置されていないことが多いです。
さらに、仮に設置されていたとしても、有料のところが多いです。
駅のトイレですら(たまにレストランも)小銭を払わないといけません。
こうしたトイレ事情のためか、路上で野に放つ人をよく見かけます。
茂みに隠れるとか、そんな小賢しいことをしないフリースタイルプレイヤーもいるので、楽しませてもらっています。
便器
下の画像をよく見てください。
何か違和感を覚えませんか?
これが今のところオーストリアでブッチギリ1位のカルチャーショックなんですけど、便器の形が日本と違うんです。
お尻側が台になっていて、前方に水が少しだけ溜まっているシステムになっています。
この形状のおかげで、毎回大きい方をするときに、「こんにちは」と「さようなら」が直接言えます。
なんでこんな形をしているのか、フロアボールのチームメイトのお姉さん?妹?に聞いてみたら、「わからん。考えたこともない。」と言われました。
ただ、日本と同じ形の便器もあって、現在の職場のトイレは日本と同じものです。
おわり
いかがだったでしょうか?
他にも色々な観点でオーストリアを伝えたいんですけど、今回は個人的に印象深い3つ(物価・休日・トイレ)に絞りました。
しばらくしたら、またオーストリアで営まれている日常を紹介していきたいと思います。
それでは。
コメント
オーストリアでの一般的な就職活動は日本と比べて違うところはあるのか、教えてください!