どうも。
今回はウィーンからフィラッハへの引っ越しについての記事です。
あと、引っ越し前日のこととか余談としてグダグダ書いているので、時間があれば読んでくれると嬉しいです。
引っ越し前にしたこと
引っ越しをする前に大家との賃貸契約に関する連絡や諸手続きを行いました。
連絡はWhatsAppというアプリ(LINEとほぼ同じ)を通じて取っていました。
契約書の作成に必要な情報(氏名、生年月日、メールアドレス)を伝えたあと、Kaution(敷金)と1ヶ月分の家賃を指定口座に振り込むよう指示がありました。
Kautionは日本の敷金と同じなので、退居時に部屋に問題がなければ返還されるものです。
私の場合、家賃2ヶ月分をKautionとして支払いました。ちなみに家賃は月450€(約70,000円)です。
以上が引っ越し前にした手続きです。基本的に初期費用を払うだけだと思うので、そんなに難しいことはないと思います。
ちなみに、当時オーストリアで住民登録をしていなかったので、自分の銀行口座を持っていませんでした。というか、今でも現地の銀行で口座は開設していません。
そのため、私は大家への初期費用の振り込みをWiseを利用して行いました。
現在は家賃の支払から日々の買い物、給料の振り込みに至るまで、すべてをWiseで管理しています。
Wiseとは、
実際の為替レートと格安の手数料で海外へ送金できるサービス
Wise ホームページ:https://wise.com/jp/
です。
引用のとおり、主に海外送金(例えば円をユーロに換金して海外へ振り込む)を主なサービスにしていますが、オンラインバンキングを開設して、給料の振込先としても利用することもできます。
また、デビットカードも発行することができるので、買い物の際も非常に便利です。
そして手数料が安い。
おすすめ。
引っ越し後にすること
住民登録
引っ越し直後にまず済まさないといけない手続きは、役所(Rathaus)への住民登録(MeldezettelまたはBestätigung der Meldung)です。
引っ越し後、3日以内に申請をしないといけません。
大家のサインが必要な項目があるので、入居日当日の鍵の受け渡しの際に書いてもらうのが理想かと思います。そのため、事前に申請書を用意しておくことをお勧めします。
インターネットからダウンロードすることも、もちろん役所で直接手に入れることもできます。
申請書に必要な情報を記入したら、あとは役所へ提出するだけです。
申請自体は受付の番号札を取って、呼ばれたら職員に申請書を渡してパスポートを見せるだけで終わりました。役所に入ってから10分も経たないくらいで。
ここらへんの手続きは自治体によって異なるかもしれないので、事前に各自治体のホームページを確認した方がいいと思います。
在留届
続いて在留届の提出です。
外国に3ヶ月以上滞在する場合に義務付けられた手続きで、在オーストリア日本大使館に「オーストリアに住んでますよ~」と明示するものです。
これをしないと、もし現地で事件・事故に巻き込まれた際に緊急連絡先への安否確認ができなかったり、まあ色々と面倒なことになるみたいです。
早めに済ませておきましょう。
以上の手続きを終え、フィラッハでの生活が始まりました。
私が今でも住んでる屋根裏部屋は、当初、本当に何もありませんでした。電気も通っていなかったし。
ということで、次回は部屋に電気が通るまでの地獄のような2週間について書きたいと思います。
それでは。
余談:引っ越し前夜のこと
ウィーンでの生活を始めて1週間経過したくらいから、ベルリンに住むトルコ人女性と同居していました。
その子はインターンシップのためウィーンに来ていたそうです。
せめて嫌われないようにと、できる限りの気遣い(共用エリアを清潔に保つとか)をした甲斐あってか、そこそこ良好な関係で共同生活を送っていました。
といっても、向こうは朝から夕方にかけてインターンシップ、対する私は暇人。
そして向こうは睡眠障害のため夜中まで起きている、対する私は夜9時には寝てる暇人。
そんな相反する生活リズムな2人だったので、たまたま見かけたら「元気?」とか、「週末は何するの?」とか薄っぺらいトークをするだけの関係性でした。
そんなぺらっぺらな関係性の同居人でしたが、引っ越し先が見つかったので近々退居することを伝えたら、最後に晩飯にでも行こうやと誘ってくれました。
ということで、引っ越し前夜に一緒に韓国料理レストランへ行きました。
約1ヶ月ぶりに食べるアジアンテイストの飯(ビビンバ)は美味い。久々に誰かと一緒にご飯を食べたのも相まってか、ビビンバが美味い。
21時頃帰宅し、翌日の出発時刻は早い上に、いつもの就寝時間になっていたので「じゃあ、もう寝るわ。ご飯に誘ってくれてありがとう。」と言おうしたら、「私がトルココーヒー作ってやるから飲め。」という誘いを受けました。
正直、もうめちゃくちゃ眠いし、寝る前にコーヒーを飲むと眠れなくなるよと父方の祖母に言われた記憶があるので断ろうかと思いました。
しかし、人の善意を無下にするなとも誰かに言われたような記憶があったので、感謝半分、迷惑半分な気持ちでコーヒーを頂きました。
どうやらトルココーヒーとは、小さな鍋型の容器に挽いたコーヒー豆・水・砂糖を入れて加熱し、沈殿したコーヒー豆を避けて上澄みのコーヒーを飲むものらしいです。これがめちゃくちゃ美味しい。
飲み終わったカップを小皿にひっくり返して、堆積したコーヒー豆の出がらしの形で運勢を占う”コーヒー占い”というものがあるそうです。
同居人自身は運勢を占うことはできないそうですが、一応やってみろと言われたのでカップをひっくり返して堆積物を見せると、「たぶん引っ越した先でも、お前は大丈夫だ。」と言ってくれました。
なんて良い人なんだろう。迷惑半分とか思ってごめん。
コーヒーと共に談笑すること1時間くらい。
トルコではスイカとチーズを一緒に食べるんだぜとか、日本語とトルコ語って共通点多いんだぜとか、そんなことを話していました。
そんなことはどうでも良くはないけど、もう寝させてくれるかなとはとてもじゃないけど言えない。けど言いたいし、寝たい。
そんな葛藤の中を右往左往している様子を理解してくれたのか、「もう眠いだろ。お前いつも寝るの早いもんな。」と言われ、やっと休めると思ったら、「けど寝かせないよ。」と。
全然良い奴じゃない。この子は持ち上げて叩きつけるタイプの人間だ。
そこから更に2時間くらい、トルコのサッカーについて、ベルリンが変わっちまった嘆きなんかを聞いていました。
もうさすがに寝させてくださいと、最後はほぼ土下座に近いお願いの仕方、というか土下座をしてなんとか解放してくれました。
そして引っ越し当日の朝。
私が玄関を出るまでの間に同居人が姿を現すことはありませんでした。
何もせず黙ってお別れするのも何となく気持ち悪かったので、感謝の気持ちを記した手紙をキッチンに残して部屋を出ました。
その後の連絡でわかったことですが、そのとき体調が絶不調だったようで、とても見送りできるような状態ではなかったそうです。
今でもたまに連絡を取る仲です。
コメント
甘酸っぱい話かと思ったらしょっぱい話かとだったわ